ダイヤモンド社(C)「ダイヤモンドLOOP(ループ)」創刊号
P.20 「日本企業に勝機はあるか 4億台市場中国携帯電話ビジネスの意外な勝者」9万円もするのにパナソニックのカメラつき携帯が数十万台を越えるヒットなんだって。ステイタスシンボルらしい。これはすごいことだ。80年代後半に高校のナンチャッテ交換留学で知り合った北京の同級生たちが今まさにマーケットなんだね、信じらんない。P.26のオペレータ、メーカ、ベンダ相関図がお役立ちアイテムだ。P社とかU社とかと組んでみたいですね。
P.103 「Capital Flow/先駆者リップルウッドに見る買収ファンドの試行錯誤」なんだけど投資はともかく、そういうトロピカルリゾートのユーザー像っていったいどんな層(団体旅行っぽいし)なんだ?ってやや疑問。国内influxだけを狙ってるんだったら少々ツラいと感じた。
P.108 「ベンチャーキャピタリスト座談会 技術者のスピンアウト企業にベンチャーキャピタルは流れ始めている/注目されるITベンチャー企業リスト」おお!赤羽さんだ!大学発ベンチャーの成功例として徳島大学酒井士郎教授のナイトライドセミコンダクター社がとりあげられているのはうれしい。Uターン組に期待、とのこと。
P.134 「エッジ病とポストインターネットの胎動」では、電話とインターネットっていう正反対の思想が比較されている。またポストインターネットで勝利するには「ウェブサービス」「P2P」「エージェント」とされていて、M2Mがそのキーだと締めくくられている。小池良次さんによる。
P.146 「間違いだらけのテクノロジーマネジメント」これです!要は既得権企業でべんちゃあすぴりっとなんて育ててもムダで、出来合いの人材、tech、etcを持ってきた・持っていくほうがぜんぜんいいっす、適材適所っすよ、ってこと。「不連続の事業創造では事業のアイデア(WHAT)については楽観主義、事業プラン(HOW)については悲観主義という使い分けがコツ」うーん、イイ表現だ。新規事業開発室のジレンマは痛いほどよーくわかるわ、私。
P.152 「Intellectual Property── テクノロジーベンチャーのためのIP戦略知的財産立国の実現が危ない個の才能をビジネスに変える技術を学べ」おお、男前な弁護士・中町昭人さんです(ご帰国中、経産省での勉強会もおもしろかったです)。(1)HWの取引は定型処理でき比較的容易ということに対して、SW・ライセンスなど形のないものに独立の価値を与えることに日本企業は怠ってきたが、今こそ転換期。(2)生き残るためのキーは二つ、ひとつは、高い生産コストを前提としても なお利益の出るような高付加価値製品・技術を従来通り生産しつづける。もひとつは、収益性が生産コストに影響されないライセンスビジネスを構築する。(3)創造するのは抽象的な組織ではなくあくまで個人(発明家、起業家、研究者)なので、彼らへの社会的・経済的適性報償を円滑に循環させ新たな創造へのインセンティブとなるようサポートしていかねばならない。…とのことでした。(3)について私は、特許出願してもアレっぽっちしかくれないのはヒドイ!と同調したりするのでした。
P. 154 「運転者の“情報(データ)”ニーズはカーナビをどう変えていくのか」いったい運転者のニーズってナンなんでしょうね。ここでは、ニーズ=的確なルートを知ること、なので、北が上、という地図の既成概念は消滅しているとのこと。それだけなのか? もっと財布のヒモを緩めるチャンスってないのだろうか。知りたい。「AirNavi」「CADIAS」が出てます。
Posted by riko at 2003年03月13日 10:18 | TrackBack