2003年04月17日

日本の影が薄くてリストラされた私

TBSブリタニカ(c)ニューズウィーク日本版2003年4・23号

P.** エドワード・リンカーン(米外交評議会上級研究員)日本の影が薄くてリストラされた私
「Japan PASSING」。有事下でも戦後復興でも日本はなにも期待されていない。中国の台頭とは対照的。

P.** ブッシュ 経済でパパを超えるか 戦争に勝っても、再選の夢は経済の再生次第だ
父は戦争に勝っても景気回復に失敗し、再選を逃した。
子は圧倒的な軍事力とウィルソン主義により中東をアメリカ化することで父との差異をアピール。
子は減税政策を打ち出しているが、この父子の経済政策はアメリカでは異質とされている。

(本日のおまけ)
eWonan(C)私の視点ニューズウィーク日本版編集長・藤田正美さん) 「『危ない』指導者」(2003年4月12日)
"今まさに身近になろうとする「脅威」に対して、その解決を国連に委ねますか? それともアメリカに助けてもらいますか?"

・大義である「大量破壊兵器」はなされてない。かわりに今度は「イラク国民による統治」を謳っている。
・戦争の是非を国連で調整するのは、各国の国益が絡むため難しい。利害調整の必要がなかった湾岸戦争のときフセイン政権を打倒していれば今回のはなかったかも。
・独立国は指導者がそれなりに立派な人物であることを前提にしている。しかしたまには指導者がおかしな人ということもある。
・そんな人物が国際社会の脅威になったときに、それを排除することが許されるのか、難しい問題。脅威の程度、排除の手段を誰が判断するのか、決まっていないから。
・国連は各国の利害を調整する機関であり、決して各国の上に立つ「世界政府」ではない。170カ国が統一見解などできるはずもない。し、外交議論を続けても結論は永久に出なかったかもしれない。
・もちろんアメリカの一極支配がいいと訳ではないが、政権が最長8年のアメリカならまだまし。戦争は指導者として避けなければならないが、ではどうするべきなのか。

マネックスメール(Monex, Inc(C)第905号 2003年4月11日夕方発行)松本大さん:

"イラクの戦後は国連ではなく、「戦勝国」によってその枠組みが決定されていこうとしています。世界大戦の終結からそろそろ60年。還暦と共に秩序が崩壊していくのでしょうか。新秩序は正義でしょうか?力でしょうか?それとも透明性でしょうか?
そんな中で明らかなのはただ1つ、アメリカは戦争をし、勝った。そしてこれからも(もし戦争をすれば)勝ち続けるだろう、ということです。"


JMM [Japan Mail Media](c) 2003年4月12日発行No.213 Saturday Edition 『from 911/USAレポート』 第87回目  「アメリカを引き裂いたもの」NJ在住・作家の冷泉彰彦さん
アメリカでは何故入隊希望者が多いか、その答えの一つにを教育弱者を挙げている。
"一言で言えば、自分に自信がない個人主義の負け犬が、国家というものに極端な自己
投影をしてしまうと言えるでしょう。その反対に、個人主義の勝者、つまり「自分とは何かを、強さも弱さも含めて自分に説明できる」ような人は、自分に自信があるから国家の非道徳性を批判できるのです。"

Posted by riko at 2003年04月17日 09:59 | TrackBack
Comments

マネックスメールに関してですが、古来どんな戦争でも
”戦勝国”によって枠組みが決定されるのは常識では
無いでしょうか。WW2後の日本・ドイツにしても同じ
では無いでしょうか?枠組みのみに留まらず、賠償金、
領土割譲、鉱物権の剥奪など常に行われてきています。
そもそも国連自体がWW2の戦勝国による”枠組み”だと
思います。また国連による秩序などはいままで存在した事が
無いのではないでしょうか。WW2後は常に米ソ冷戦の
枠組みで世界は動いてきて、ソ連の崩壊後その秩序も同時に
無くなった時、それに変わるものとしてボロボロになった
国連を持ち出してきたものの、うまくいってないのが
現状です。

その意味でニューズ・ウイークの藤田さんの
『国連は各国の利害を調整する機関であり、決して各国の上に
立つ「世界政府」ではない。170カ国が統一見解などできるは
ずもない。し、外交議論を続けても結論は永久に出なかったか
もしれない。』
は正に名言だと思います。

Posted by: ゆいちゃん on 2003年04月17日 12:27
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