2003年04月30日

When the rich talk aid, the poor don't always get it

Herald Tribune(C) April 30, 2003

    豊かな国家はは貧しい国家を支援することが望まれ、年間 $ 58 billion に上る。しかし、海外支援でのスタンドプレーは、豊かな国家の他の政策が貧しい国の開発に対して抱える、その重要な影響を不明瞭にする。
Global Development and Foreign Policy magazine による the Commitment to Development Index では、

豊かな国家がどれだけ広範に経済的・社会的に支援しているかランクづけしているも。Australia, Canada, Japan, New Zealand, the United States, and most of Western Europeなどが名を連ねるが、他にも驚くような結果も結果も出ている。
    日本とアメリカが支援額(aid)ではダントツNo.1で、オランダがaid, trade, investment and environmental policiesそれに迫ろうとしている。Denmark と Portugal がこれに続く。 Norwayはロールモデルとして期待されていたにもかかわらず、惜しくも10位。
    このindexはaid, trade, environment, investment, migration and peacekeepingの6つのエリアでの貢献度を計るもの。
    また、このindexは、海外支援における額面だけではなく、質をも問うものである。例えば、抱き合わせ支援、みたいのは減点対象。 Denmark、Sweden、Netherlands、Norwayなんかはとっても太っ腹な上、こういう抱き合わせ支援は最小限だ。それに対して、日本とアメリカなんかはこのカテゴリでは20位、21位。
    先進国あg自国経済を守るため発展途上国に課すコストは年間$100 billionで、これは支援額の2倍に上る。最も固く守られている産業は、農業や繊維などで、これは発展途上国が最も得意で競争力としている分野でもあるのだ。
    このindexは貧しい国家が旱魃、洪水、疫病などの天候に苦しんでいるであろう姿をよく反映している。京都議定書やモントリオール協定基金は実際機能しているだろうか。先進国は、本当に環境に配慮したテクノロジーに力を入れているだろうか。
    この点で、国がクリーンエネルギーに莫大な投資をするスイスがトップ。Australia, Canada, と the United States が温室効果につながるガスの放出などで最低にランクされている。
    外国による直接投資は、発展途上国に仕事をもたらしたり、産業を育てたりすることができる。このindexのinvestmentのエリアでは、この直接投資額の割合が問われる。しかし、賄賂による投資もありうることを考慮して修正している。Netherlands, Portugal, Spain 、Switzerlandが、健全な直接投資をしているとして抜きん出て評価されている。
    より自由な物品の行き来のように、より自由な人間の行き来が、発展を促進するものだ。ベトナム人が日本に働きに行きやすくなればなるほど、ナイキは自社のベトナム縫製工場の従業員に多く払うようになるだろう。移民が母国にもたらすものは大きい。
    移民の評価分野もおもしろい。スイスと日本は外人嫌い(xenophobia)で有名だが、スイスはトップ、日本は最低の得点となっている。なぜか。スイスでは、非スイス国籍のひとは国籍をとるのは難しいが、しかし、医者、看護婦から、ベビーシッター、掃除夫にいたるまで、誰しもが就労のために合法的にスイスに入国できるのである。っていう違いである。
    peacekeepingのindexのエリアは、国外からの攻撃に対する国内の治安維持と自由の確保は経済の発展には必要不可欠だという考えを反映している。従って、多国家間の平和維持活動へのお金と人の貢献度が問われる。Bosnia and Kosovoに200人もの人員を使ったギリシアが第一位。こんな小さい国でこんなに多くの人員を使うのはすごいこと。スイスが最下位だが、これは歴史的にずっと中立の立場を維持するため頑なだから。
   indexでは、Netherlands, Denmark and Portugalががんばって世界を引っ張っていこうとしてるとしている。でも3つ併せてもTanzaniaの人口に満たない国々なもんで、単独で引っ張っていくのは難しいだろう。Canada, France, Germany, Italy, Japan, Britain and the United Statesの先進七カ国は、国力や経済力で分相応(commensurate)の責務とするのが当然と思う(assume)に違いない。
   G7七カ国は、それ以外の国家よりも多くの貿易、支援、平和維持、人口に関与している。しかし、その中では唯一Germanyだけが、上位半分に入っているにとどまる。これらの国家は特に、モラルと自国の関心の啓発のために、もっと海外支援に目を向ける政策に改革しなくてはならない。もしそうしたら、現状よりももっとちゃんと生きる権利のある数百万人達のいのちを救うためや、より安定した国家作りの手助けが出来るだろう。

When the rich talk aid, the poor don't always get it
Ranking donor nations
By Nancy Birdsall and Moises Naim (IHT)
Tuesday, April 29, 2003/

Posted by riko at 2003年04月30日 09:53 | TrackBack
Comments
Post a comment