2003年05月15日

In Russia's Far East, Asia's future fuel station

Herald Tribune(C) May 15, 2003

サハリンで、オホーツク海沖の石油と天然ガスのプラントの開発が進んでいる。最大のは$12 billion規模でExxon Mobil主導ものコンソーシアム、そのほかShell、BPやRoyal Dutch/Shellと続く。また、$9 billion規模でShell主導のものはロシア初の天然ガス輸出用プラントで、東京の銀座のネオンを点灯させるために運ばれるだろう。

これらの石油大手は、ロシアの道路や空港の近代化も懸案している。ロシアは既に石油産業にてこ入れをして、今後サウジに次ぐ、石油輸出国第二位になろうとしている。ロシアの西部なんかはもう開発されちゃってるので、次はサハリン沖ってわけだ。
[The consortium said on Monday that it had reached its first major supply agreement, selling up to 1.1 million tons of liquefied natural gas a year to Tokyo Gas for a period of 24 years, starting in 2007.]

Sakhalin Energy Investmentの15%とシェルのコンソーシアムのの半分は日本向け。中東とインドネシアの政情不安がそうさせた。日本では2003年石油の実に86%をペルシャ湾岸からの輸入に頼っており、ロシアに大規模パイプラインを作るよう、投資を持ちかけたりして働きかけた。東京電力のいくつかの原子力発電所が閉鎖しているので、日本は天然ガスの確保が必須だ。シェルのパートナーとして三井物産が25%、三菱商事が20%、残りの55%はシェルだが、それぞれ資本参加している。Exxon Mobilコンソーシアムの方は、13の日本企業を含み、シェルと違って、東京までパイプラインでつなぐつもり。

日本とロシアは北方四島問題などでWW2以降、未だに仲直りしていない。今回の天然ガスパイプラインが、1980年代の西ドイツとソビエトとのように、相互協力関係をはぐくんでくれるといいのになあ。/

Posted by riko at 2003年05月15日 09:12 | TrackBack
Comments

西ドイツはベルリンの壁崩壊後に、ソ連に対する大規模資金援助と引き換えにまんまと東ドイツを取り戻しましたが、これは実質上東ドイツを”買い取った”ような物です。それに引き換え日本は東ドイツ以上の資金援助をしていながら、北方領土の一島も取り戻していない。外交力のお粗末さここに極まれり、といった感じですね。ロシアとの会談で決まりきったように、”さて北方領土ですが”なんて切り出しているうちは100年たっても無理ですね。交渉上手な営業マンが外交折衝を担当する方が、いくらもましですよね。

Posted by: ゆいちゃん on 2003年05月15日 11:56
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