2003年10月15日

幸福な仕事は『セサミストリート』から始まった アルク(C)マガジンアルク 2003.11号

『セサミストリート』の脚本家Norman Stiles。エミー賞受賞のエピソードは非常に示唆に富む。Mr.Hooper役のウィル・リーの死をどうやって子供に伝えたか、ということ。同じ環境下の子供たちに絶望させないためには、入院していたけど亡くなった、という表現ではダメ。伝えなくてはならないのは、

1.Mr.Hooperは死んでしまったこと、そしてもう帰ってくることはないということ。
2.残されたものたちはそれまでの生活を続けていくこと。
3.悲しみや怒りの感情を抱くのは当然のことであるということ。

そのときの脚本がここにあります。
I'll Miss You, Mr. Hooper(by Norman Stiles)

死を理解できないビッグバードは、Mr.Hooperがいつ戻ってくるのかたずねます。戻ってこないことを告げると、「じゃあ誰が僕の世話をするのさ」と当惑します。仲間のひとりが世話役を買って出るのですが、拒み、嘆きます。仲間たちは、僕らも悲しいよ、と同意します。最後に、「どうしてこんなことになっちゃうんだろう」というビッグバードの問いかけに、「それは・・・こうなるしかなかったのよ」という一人が答えるのでした。

・・・会報誌まで読んでる私って・・・(でもマガジンアルクはコンテンツがとても充実してると思う)

Posted by riko at 2003年10月15日 23:12 | TrackBack
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