2004年07月31日

電話するアメリカ (C)NTT出版

著者のClaude Serge Fischer はUC Berkleyの教授。1892年、パロアルトの金物商人・パーキンソンが個人で初めて電話を引いて以来、ア メリカにおいて電話はどのように普及していったのだろうか、また電話が果たした社 会的役割とは何だったのだろうか。通信キャリア勤務者必読の本?!(でなくてもお もしろいのでオススメ本です。根拠となるデータをここまでそろえるとご立派) 自 動車の普及のお陰で、家族団らんやベランダでの求愛がなくなったと言われている。 1920年代はAT&T長距離網の独占。1950年代 新規キャリアの参入&競争時代。と同時 に、ミス・マナーやテレフォンショッピングが登場し、一般家庭にも普及する。電話 の普及に伴って、電話による「訪問」が増えたデータもある。しかし面白いころに、 このころ通信キャリアは電話を社交目的で使用しないよう宣伝していた。そしてそう こうするうち、電話は当たり前のものになった。かつて、電話の将来像は「エレクト ロニック・コテージ」と呼ばれる、今で言うユビキタスかな、そういうのが予測され ていたのだか、実際はいたって平凡な結果で、電話が普及したところで結局、方言は なくならないし、郵便・雑誌がなくなることもなかったわけ。

そこで、電話の役割とは?だが、電話の普及がどんな結果をもたらしたかって問いに 答えるためには、どんな目的で、誰が導入したかってことを知らなきゃいけない。電 話はマクロレベルでは開発に補助金が少なかったことが発展の妨げになったり、また 通信キャリアが社交目的で使用することをたしなめていたという経緯があるものの、 ミクロレベルでは結局、社交が電話の爆発的な普及を後押ししたことになったのだ。 電話というものはひとびとに「陽気な気分」を与えてくれるツールなんだ。


・・・というわけなのですが、そんなころ私は。

(超・ワタクシゴトですが~)8年勤務した通信会社を本日付で卒業します。在職中みなさま(って誰だ?!)には公私にわたりご厚情くださいましたこと、心より御礼申し上げます・・・!

インターネット黎明期からEコマース系の事業開発を思う存分実現できて、お釣りがくるほど満足な8年間でした。(8年って長いよ~。幼稚園年長さんが高校に入学しちゃうくらいの時間なわけだから。) 

この間、いやな仕事はひとつもしませんでした、つまり、やりたい仕事が思いっきりできる恵まれた環境だったと思う。アウトプットもいくつか出すことができた。一方、8年も働いてるの?なぜやめないの?っていう質問もたくさん受けましたが、だってやりたいことをやれる私にとっての最高の環境だったんだもん、やめる理由なんてひとつもありませんでしたよー。

今回に限ってはたまたま、新たな扉をノックするご縁があったから、断腸の思い(笑)であえてその選択肢を取りたいと決めたの。あー、武者震い!

この本は、通信会社を卒業するまでにちゃんと読んでおきたかったの。やっぱりおもしろかった。 電話というものは、コミュニケーションというものは、ツナガリという子供を生み、ひとびとに「陽気な気分」を与えてくれるツールなんだ・・・!

おとといは家族ぐるみ?でお世話になっている美食家の元・上司のMさんと、戻ってきたらどうたらこうたらとかCRは面白そうだとか、昨日は新入社員のときはよく灰皿とか書類が飛んできてた(笑)Yさんと、江戸紫とか六中観とかのはなしをしたりと、一応ごあいさつすることができた。弁理士のOさん、バングラ課長さん、加油中国系Mちゃん、夜中の作業もよくいっしょにがんばったMくんはじめチームメイトにも見送ってもらって、私自身もツナガっていることに感無量。祝・卒業。

今後ともよろしくお願いします。

Posted by riko at 2004年07月31日 10:00 | TrackBack
Comments

卒業おめでとう。新天地で更にパワーアップしよう。前進あるのみ!

Posted by: Ken on 2004年07月31日 14:23

卒業されたんですね、ぜひ新天地を楽しまれてください!

Posted by: Speed on 2004年08月04日 23:21

りこです。こんにちは。先に新天地に着陸されたkenさん、speedさん、ありがとうございます。初めての卒業なので右も左もわかりませんが、よちよち歩きの私を、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

kenさん、味噌・醤油、お借りしに行くかも・・・(笑)

Posted by: riko on 2004年08月11日 17:06
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