2009年06月03日

登場が待たれる「国内ディスティネーション(目的型)スパ」 団塊富裕層に向け健康のためのスパライフを定着化 (kenko-media.com)

 米国で5月に開催された「第2回グローバルスパサミット」で、初めて世界のスパの市場規模が明らかにされた。2007年世界のスパ産業は4.7兆円。日本のスパ市場(5,600億円)は、北米に次ぐ世界第2位と位置付けられたが、国内デイスパの現状を見る限り、いまひとつ実感が伴わない。ここ数年の試行錯誤の時代を経て、次の本格的なスパ市場形成のために正当な「ディスティネーション(目的型)スパ」の登場が待たれている。

 ここ数年、日本のスパが抱える課題として、再三、デイスパの不振、顧客の不在、マーケティング不足が挙げられてきた。ハコモノ先行の体質が日本のスパビジネスの特徴だが、まだ、スパにおいて同じような参入、撤退の話題に事欠かない。そんな中、ようやく地に足の着いたコンセプトと確かなマーケティングに裏打ちされた施設が頭角をあらわしてきた。九州の黒川温泉「界ASO」、伊豆・下田温泉「清流荘」、北川温泉「HEAVENLY SPA GECCA」など。いずれも、温泉エリアでの展開で、本格的「和」の高級旅館に西洋風のモダンスパを融合させた施設。客室は少ないがハイエンドなサービスで首都圏の富裕層や海外からの富裕層の旅行客を狙う。

 イギリスの高級健康増進施設“ヘルスファーム”に代表されるディスティネーションスパは、これまで世界のスパ市場拡大で大変重要な役割を担ってきた。特に米国では様々な形態のスパへと形を変えながら、急速に市場の裾野を広げていった。数年前から、日本のスパ産業のため、「富裕層をターゲットとした目的型のディスティネーションスパを確立させる意味は、『スパはどうあるべきか』という市場の意識を統一し、進む方向を示し、牽引するという大事な役目がある」(メーカー関係者)という声や、「様々なタイプのスパを生み出し、一般層にもスパのある生活への理解を深めることが利用者の拡大に繋がる」(団体関係者)とその影響力の大きさについて指摘する。


(そのほか、地域興しとスパとか外国人セラピスト受け入れなどえ丸山氏がちょくちょく登場)

三井情報株式会社 総合研究所副主任研究員 丸山 智規 氏
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-01-24-M_1-009-1_002.html
http://www.mipro.or.jp/Event/houkoku/id/211

「丸山氏はまた、今後の方向性として「世界最高水準のデスティネーションスパ(保養などのための長期滞在スパ)が日本でできるのは沖縄だけだ」とし、沖縄素材を使った化粧品などの粧材も生かし沖縄らしいスパを生み出していくべきだと提言した。

Posted by riko at 2009年06月03日 01:52 | TrackBack
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