2003年12月31日

WHO'S NEXT (C)ニューズウィーク英語版 Dec.29

ほ~た~るのひかぁ~り・・・ 2003年最後のNewsweekを飾る特集は、2004年注目の人をフューチャーするの巻。シンガポールの副首相、マードック二世、気鋭の女優とか。タイトルは"The Who"のアルバムに引っ掛けて渋いっすね。

P.60 Singapore's Sunny Face
シンガポールの副首相Lee Hsien Loongが表紙も飾る。シンガポール独立の祖の二世で次期2007年首相の期待の声が高い。シンガポールという小国をアジアのサービス・ハブにしたいと意欲的だ。ケネディスクールに留学経験を持ち、金融相として圧倒的なリーダーシップで手腕を揮い、しかも男前のサラブレッド。Leeはglobalizationによってもたらされる恩恵、例えば輸出をGDPの1.5倍にできたりするわけで、globalizationなくしては国の繁栄はないとしてる。

・・・そんなころ私は、、、

数字で振り返る2003年(超私的版)
エントリーの数:271本。
そのうち英字新聞のエントリーの数:108本。
G成長率:1.25%
T成長率:1.12%
病院に行った回数:過去最高
ナイフとフォークを使った数:5回程度
結婚式に呼ばれた回数:5回

おまけ
好きになった言葉:The best way to predict the future is invent it!
嫌いになった言葉:漫然

Posted by riko at 02:45 | Comments (0) | TrackBack

2003年12月20日

Hillary Rodham Clinton(C) Living History

Hillaryが心から国を愛する一アメリカ人であり、ひとこと余計って揶揄されるくらい弁の立つ有能なな一弁護士であり、でも生き方や家族に迷いも持つ一女性だってこと。世間では次期大統領選の選挙運動の一環だとか言われるけど、いいじゃない。ベイビーブームだったアメリカに Hillary Rodham Clinton が生まれてから、ファーストレディとしてWhite House を去るその日まで、アメリカの歴史=Hillaryの歴史としてHillaryがいつ、何を、どう感じてきたかが生き生きと描かれている。what, when, whereをchronologicallyに読み進め、その時代をリアルタイムに体験した方は自分の記憶とシンクロさせるもよし。また、who, how, whyにフォーカスして、Hillaryの人柄に触れるもいいと思う。彼女が大切にしている、America, childcare, healthcare, women, family...への思いがよくわかる。私の独断と偏見で選ぶ見どころはコチラ。

民主党派の母、共和党派の父を持ち、両親の幼少時の悲しい思い出を聞いて育つ。HarvardとYaleの大学院に合格するが、カンジの悪いHarverdをけって(P.38)、69'に Yale Law Schoolに入学する。その間移民の子供たちのキャンプを訪問したり児童心理を勉強したりと、子供と法の問題に精力的に取り組む。Yaleの図書館で初めてBillに出会ったときの感想は、「バイキング」( GQ Japan NO.02 7月号でも質問されてたよね。)。写真を見れば分かりますが、確かにこのころのBillはワイルド、Hillaryは強烈な瓶底メガネ姿・・・。このひと絶対社会人デビューだ・・・。風邪の看病をしてもらった日からBillにだんだんと惹かれていくようになります。このときBillが持ってきたのは、チキンスープとオレンジジュースね。(P.53)(※余談ですが、私の場合はおでんとみかんゼリーだ。そんなこともあったなあ(遠い目))

このころ、Hillaryは(彼女ですら)自分の生き方を模索しています。Billとの結婚のこともそうです。母の両親の離婚による苦しみが胸に焼き付いていて、自分もそうなっちゃうんじゃないかって不安だったから(P.61)(※余談ですが、私もわかるなー、その気持ち。)。彼は大統領以外の何者でもなく、彼は彼のゴールを定めて、その中のひとつが私のことだった(P.61)、ってくだりが印象的。Hillaryは子供の代弁者になりたいという気持ちは変わらず持っていた(P.54)。卒業後ようやく二人は結婚するわけですが、Billほど私のことをわかってくれて、私を笑わせてくれる人はいない、Bill Clintonというひとと71'からおしゃべりを交わすようになって、30年以上たった今も尚、私たちはおしゃべりをし続けている・・・ って最後のシメが上手い!

'92、ついにClinton政権発足で、Hillary、ファーストレディになる。そしてSmithsonian博物館に展示される。(P.119)(ファーストレディは代々スミソニアンに展示されるの。※余談ですが私が'01にスミソニアンに行ったときは、そこにブッシュ夫人が加えられていた。ショップで、ケネディ・ファミリー、クリントン・ファミリー、ブッシュファミリーなどの着せ替え人形を買って帰った。)
(Clinton政権中、最も力を注いだHEALTH CAREについては(P.143)のちほど・・・)
'95、オクラホマで爆破テロが起こったときHillaryは官庁職員の幼い子供たちにこう語りかけた。あなたがたに知って欲しいのは、あなたがたのご両親はみなあなた方を愛しているということ、何としてもあなた方を守りたいということ、そして、世の中には、邪悪な人たちの数より善良な人たちの数の方が勝るということです、と。

演説も聞き応えアリ。'96のシカゴの演説ではブルブル震えながらも、It takes a family, it takes teachers, it takes all of us, it takes a village, it takes a President who 自分の子供だけでなくアメリカ国家という家族の子供を担っていける人物, it takes Bill Clinton.(P.376)希望という名の場所、アメリカという名の場所をBillが信じているのと同時に、Hillaryも信じている。(P.377)また、別の演説では、現代社会に必要な機能は三つ、効果的に機能する政府、経済の自由市場、活気のある市民社会である、と述べている。(P.447)

そんな中、やっぱり有名税っていうか、ときどきプライバシーを侵害されることもあり、(Jacqueline K. Onassisとも話してるけど)、Elenor Rooseveltの言葉を借りると、政治家の妻たちは サイの背のような丈夫な皮を身につけるようにならなければならない、と。(P.443)まもなく、とんでもないことが起こる。かの有名な、"inappropriate intimacy"事件である。(P.446)(お待たせしましたーっ! GQでも、このテの質問は二度と答えたくないので、この本を読め!とHillaryは答えてたね。読みすすめていって、最初に受けた衝撃とか、感情の抑制とか、感情の変化とか、案外ツクリモノじゃなく正直に書いているように思えた:-))一生懸命信じようとするのだけど、口から出てくる言葉は、激しく長いやじる言葉であったり(P.469)、同様の体験をした友人に話を聞いてもらったり、完全な人間なんていないんだよ、って言葉に励まされたり(P.470)。Hillaryなりにすごく苦しんだんだと思う。最後には、小さいころからの牧師の説教 "You Are Accepted" で罪と恵は相互作用(sin and grace through life in constant interplay)ということに心を傾ける(P.470)。

また、国連会議に出席していたNelson ManderaがWhite Houseに立ち寄り、Billにこういった。倫理観は我々の友情を決して干上がらせるものではないよ、と。HillaryもManderaにBillを許すことができるなら、私にも出来ないことではない、と、苦しみに立ち向かおうとする。(P.480)また、Hillaryファンからの励ましのお便りに、何故Hillaryが夫を支持し続けようとするのかをファンはわかっているのだな、と確信する。(P.491)あと、こんな最中に bin Ladinとも戦ってたのね。

そんなこんなですったもんだがありましたが何とかもとのサヤに治まり、そしてHillaryは自身の上院選へ。住んだこともないNYCからの、アーカンソー人の出馬。アラブ系ニューヨーカーの肩を持てばユダヤ系ニューヨーカーが怒りだす始末で、NYCっていう一都市にもかかわらず、国際外交問題のような複雑なアメリカが抱える問題をなんとも痛感するのでした(P.510)。選挙活動で地道に回るにつれ、ニューヨーカーたちの関心は、Hillaryが何処からきたか、よりもむしろ、何処に向かっていくのか、にシフトしていった(P.511)そしてハードワークが報われ(Hard work paid off)晴れて、NYCを代表し新しい国家の役割を担う上院議員に選ばれた。

結局、GoreもBushに破れ、いよいよBillは政権を降りることになり、White Houseでのサヨナラパーティの日、バンドが演奏したのは "Don't Stop Thinking About Tomorrow" って曲。これはクリーシェに違いないけど、自分の政治観と似てる、"It's always about the future." と似てるとHillaryは感じる。そして8年間過ごしたWhite Houseにサヨナラを告げるのでした。おしまい。

...最後に、この本は今年の夏の発売直後にJohnnyから頂いて、なんとかお礼に感想を添えて伝えたかったのだけれど、こんなにも遅くなってしまったので言い訳しておきます。種明かしをすると、総562ページにわたるハードカバーの本、どうにか根性で読み通せたのは、Audio Tapeが(別売)ペースメーカーになってくれたから。Audio Tapeは(これまたJohnnyに頂いたのですが)だいたい1本100分程度でしょうか。4本あるので、つまり極論すると400分あれば完読できる。私はこのAudio Tapeとハードカバーの併用で、読むペースを上げたり、シャドウイングしたり、寝入りばなに子守唄として流したりとしました。こうして目と耳と口をフル稼働させ、読書感想文を簡単だけど書き上げたのは23日の日本語版発売日直前の、空気がキーンと張り詰めて突き抜けるような青空の、休日の午前でした。(@でも仕事中)

Posted by riko at 10:32 | Comments (2) | TrackBack

2003年12月16日

育児インフラの整備は「本当に役立つ」公共事業

日経BP社(C)日経ビジネスアソシエ2003年12月16日号

(023p) 男と女の新しい働き方 育児インフラの整備は「本当に役立つ」公共事業

・・・この、「育児インフラ」って言葉、実にいい!と感動しました。記事も面白かったし、こういう観点から少子化を見て欲しい。整備されていない道路に、車をたくさん走らせることはできないのです。

Posted by riko at 12:40 | Comments (0) | TrackBack

2003年12月12日

Humanity? Maybe it's all in the wiring Herald Tribune(C) December 12, 2003

By Sandra Blackeslee
人間らしさって、カラダの何処でどうなってるワケよ? ・・・そう感じた脳の場所こそがその部分なのよ!!ってオチがすてきな記事。(未解決の分野で断定的にかける部分が少ないにも関わらず、このオチ上手!)魂のありかがいったいカラダのどこなのかということよりもむしろ最近では、刺激や感情に反応する回路の研究が盛んだ。良心や感情を司る仕組みがどうなっているのかのはいまだ謎だが、つながってる神経回路の伝達の仕組みだってことだけは分かっている。
・人間が感情を持ったり困難を感じたときにアクティブなのが脳のanterior cingulateっていう場所。
・体と脳の会話の仕組みはこう。Laminaっていう神経細胞が体の状態をマップし、spindle cellが体のどこかで感じた情報を集積する。そしてinsuraっていう大脳新皮質の一部に伝える。
・spindle cellは人間と一部の類人猿にしか見られない。右脳に多く分布。なんと生まれたての赤ん坊にはないけど、生後4ヶ月ぐらいから徐々に出現するのだそうです。
・"if one imagined a single location for these foundamental aspects of human nature, this would be the place."

・・・本日はその他の記事も充実。

$30 burgers, deals on the side
by Dabid Carr
パワーランチの光景が再び見られるようになってきている。バブル崩壊後ようやくのことだ。

The Gore factor: As Dean gains legitimacy, expectations rise
By R.W. Apple Jr.
来年の大統領選挙が100倍面白く見物するのだー。

China opens to risker lending
By Keith Bradsher

Posted by riko at 23:13 | Comments (0) | TrackBack

2003年12月08日

2003年12月05日

Wikiとblogを乗りこなせ ソフトバンクパブリッシング(C) UNIX USER 2004年1月号

P.22 第1特集 Wikiとblogを乗りこなせ
Webダーウィニズムらしい。2002-2003のblogブームが90年代のネットブームの再来とも言われてるとか。お金が取れないけど「発信」欲を満たしてくれる環境が普及するってところは、似てるかもしれないね。Pukiwiki、Nucleusのインストール方法から記述子一覧まで書かれているのであとでゆっくり読もうっと。P.42「どのblogシステムを選ぶか」なんかは、他人に違いを説明するとき、役立つに違いない。

体調悪し。午後から休んじゃいました。米国支社の元・上司のOさんと会う。Oさん面白すぎ!! 米国の小学校のシステムself esteem、star of the week等は素晴らしいね。そこで育ったお嬢様の「うれしいな銀行」っていう自由な発想にはかなり衝撃を受けました。Oさんみたいなおもしろい上司に恵まれてて私ありがたいなあ。ちなみにこの店には昨日も先週もボブ・サップが来てたんだって。Thanks God Its Friday!

Posted by riko at 23:48 | Comments (0) | TrackBack