2003年11月04日

再生企業のDNA残す 日経BP社(C)日経ビジネス 2003年11月03日号

P.112 再生企業のDNA残す   江原伸好氏[ユニゾン・キャピタル代表]

マインマート、アスキー、東ハト、などに投資してきた。ファンドの規模は380億円。この江原さんは、日比谷高校中退で渡米、MITの建築BS、シカゴMBAを経てゴールドマンの米本社で初のGMに就任、っていうとても真似できないキャリア(当たり前だってば)。

  • 設立当時の1998年は拓銀、山一の破綻が起こった年。日本でもバイアウト事業を!と。独立系にしたのは、提携系のように投資活動が縛られる、ということがないように。
  • 資金調達成功の2つのファクター
     1.戦略が健全で詳細まで練られているか。
     2.資金調達元との信頼、コミュニケーション
  • 設立から5年で予想を下回ったことはひとつ。投資案件が少なかったこと。
     年間30件検討して2件に投資のペース。「30件」は選択肢として少なすぎ。
     日本は「変化」はまだこれからだけどそのときが来たら突然増加するはず。

  • 第一号案件のオリエント信販買収まで2年かかったが、質重視では妥当。
  • 20億以下の案件はやらない。この原則をいったん踏み外すと歯止めが利かないから守る。
  • 再生ファンドの優位点、銀行/事業会社による買収との比較。
     1.銀行と:責任の所在の明確さの違いにより、再生プランの実現性が違う。
     2.事業会社と:元の企業のDNAが維持される。
  • アスキー案件の場合。
     (それぞれ上記に相当する)興銀、CSKが再建を果たせなかったアスキーはかつて営業損益15億の赤字のところを、いまは黒字。切り離した部門の独立にも協力したが、これは残された中核部門の人たちについてきて欲しかったため。この辺、日本だからってこと。
  • 再生企業のゴールにはにはIPOより売却。理由は再生ファンドがほぼ全株持っているからIPOしても売りづらい。そういう言い辛いことは先に言う。

    Posted by riko at 23:20 | Comments (0) | TrackBack
  • 2003年10月17日

    したたかに稼ぐ 日経BP社(C) 日経ビジネス 2003年10月13日号

    P.32 したたかに稼ぐ - マンダム

  • リスクは芽のうちに摘む
     ・・・売れないかもって思ったら潔くさっさとズラかる逃げ足の速さが大事だよね(おほほ、ワタクシとしたことが)
  • 5万人の社員が毎日寄せる「情報カード」
     ・・・この仕組みを84年から毎日運用し続けているのが凄い。「毎日」社員全員だもん、問題意識の高さはここのあるんだろう。リスクの芽を摘み取る遺伝子はここで生まれてるんだ。blogってこういう社内CSの仕組みとマッチしそう。いかが?
  • 1970年代、販売チャネルを代理店経由から直営に変えたが、相対的にブランド力の低い同社は猛反発を食らい、返品の山で経常赤字に転落。結局営業職の半数を解雇+元の代理店制度に戻して、切り抜けた。・・・身の丈に合った経営を痛感、というくだりが悲しかった・・・
  • 化粧品業界では1つのブランドを育てるのに累計35億円かかる。同社には資金力がなかったので、ひとつのブランドを息長く育てるよりなかったとのこと。

    P.1 「年齢の壁」は幻にすぎない 明るく陽気に己を鍛えよ 冒険スキーヤー 三浦雄一郎
    ・・・ここでの主題はもちろん「年齢の壁」なんだけど、「普通のおじさん」をよしとしなかったその冒険精神がむしろ凄い、と思った。みんな社会の中で牙が抜け落ちてdomesticateされてくのが世の常なのに。あるいは、「世界のミウラ」のように、大きな業績を打ち立てたら、もうそこに安住してもいいものなのに。チャレンジ=謙虚なのかもしれません。私も小さな達成感を大切にしていきたい。

    P.14 実はおいしい?福岡事業 交渉権得たコロニーの算盤勘定
    福岡ドーム事業は、毎期30億の営業黒字出してるのに経常赤字。原因は年間40億の支払利息。債権カットさえすれば黒字化できるので「おいしい」と言っている。コロニーはカジノとかをこれまで投資・再建に使ってた。今回コントロール権に固執しないとのこと。

    ・・・うーん、最近わたしは、コンサル事業ではなく、投資・再建事業の方に魅力を感じてきた。(その違いをちゃんと説明できるようにならなくては。)調査資料や報告書数十枚の対価ではなく、再建で出た差額を対価としていただくことができたら、やりがいあるだろうなあ。

    Posted by riko at 00:14 | Comments (0) | TrackBack
  • 2003年10月03日

    地方豪族 日経BP社(C) 日経ビジネス 2003年09月29日号

    P.28 点滴注射薬の大塚製薬
    P.32 糖質トレハロースの林原

    ・・・豪族じゃないけど、再生中の福助(P.9)、がんばってぇ!オンラインショップは500円のストッキングに送料500円がかかり憤慨しましたが、それでも買った(買回り品こそオンラインで!と思い)、私は「スタイリング満足F5965-17[S-M][257サニーブラウン]」のファンだよう! 

    ・・・minako, happy birthday!

    Posted by riko at 09:56 | Comments (0) | TrackBack

    2003年05月08日

    トヨタが造る空港

    日経BP社(C)「





    2003年05月05日号

    p.40 ローソン、新浪革命、タブーなし
    ・郵政公社とコンビニ内のポスト設置、新日本石油と共同構想店舗などで業務提携

    p.26 トヨタが造る空港 - トヨタのお家芸、カイゼンで1000億のコスト削減

    ・原価は創るもの。部品のコスト積み上げではなく、機能を見てまず価格を決め、そこにはまるように部品の価格を合わせる。
    ・凝った屋根を平らにすると、30億円の削減。
    ・電灯の取替えをワンタッチ式に変えると、滑走路のメンテ占有時間1時間に短縮


    Posted by riko at 09:58 | Comments (0) | TrackBack

    2003年04月22日

    売れる値付け 脱・安売りは時価、変価、個価

    日経BP社(C)「日経ビジネス2003年04月21日号

    高級おにぎりのコスト構造チャート(P.32)によると、ごはん10%+具20%+海苔5%+包装紙10%+物流生産向上20%+粗利率35%。安いだけでは売れない。逆にいうと、ちょっとした見せ方で付加価値つけられるってことよ。

     …ちなみにダイヤモンド社(C)『 ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2001年4月号「プライシングの戦略メカニズム」では理論が展開されているのだけれど、それが成功したコスト構造チャートと失敗したそれとでどう違うか、とかあればよかったのにな。

    P.06 「イラク復興ビジネス・まず商社が動いた 先手打つ伊藤忠 実績の三菱商事」
    三菱商事はこれまで石油・プラントなどでイラクから約1兆円の受注実績があり、現在の債権でも約570億円だが、債権放棄してかわりに新しいビジネスを目論む。商社以外の温度は低く、その理由のひとつに「露骨に動くとひんしゅくを買う」。 …資本主義での企業倫理ってなんだろうね。

    P.145 「銀行サービス、8割超が不満 」手数料、金利、営業時間が不満。邦銀はどこも横並び。でもみんな使ってるんだよね.。

    Posted by riko at 12:59 | Comments (3) | TrackBack

    2003年04月03日

    メード・イン・チャイナは米国流で

    日経BP社(C)「日経ビジネス2003年03月31日号

    P.165 「メード・イン・チャイナは米国流で 」
    MIT_Sloanが清華大学等テクノロジーに強い学校の教員に米国流教授法をしこんでいる。中国市場を囲みたいレスターサローのMITとしては、MITやそのスポンサー企業が中国企業の情報という対価を得るしくみ。

    …関係なのですが、35才になったばかりのめちゃめちゃデキる私の上司が、実は「欽ちゃんの仮装大賞」に出たことがある、という恥ずかしい過去(そんなことないッスよ>boss)を告白。今日のランチで一同大爆笑だった!

    …高校からの親友ahに長女が誕生し、その内祝いとして頂いたMintonの紅茶を飲みながら書いてます。

    Posted by riko at 23:28 | Comments (0) | TrackBack

    2003年03月11日

    この会社から買いたい

    日経BP社(C)「日経ビジネス2003年03月10日号

    「この会社から買いたい」であげられているDELL、あのクールな見積システムはめちゃめちゃ便利。なぜか見積って大半は営業マンとFace-toFaceで会わなきゃいけないいまだに超wetなプロセスだったのが、これは目が覚める。マイナスの経験とかもあったけど、やはり「この会社から買いたい」。

    Posted by riko at 18:26 | Comments (0)